20081126

after FO#2

fleaongak #2 at 砂丘館 のこと

 少し寒い日で、あたたかいレモングラスのお茶(人気でした)がとても美味しかった砂丘館ライブ。ゆっくり人が集まり、のみの音楽舎による簡素なインタビュー冊子と、とても丁寧につくられた「たねん」さんのひょうたんクッキー(とってもおいしい)が一人ひとりに手渡されました。開演前から会場からなんだかワクワクしている感が伝わって来ました。開演時にはすっかり外も暗く、場内のまあるい明かりが室内をうすら明るく照らしていました。

 はじめは、5月のfleaongakにも出演し、とくに好評だった田口さん。またお願いをして演奏していただきました。まだかまだかと待たれた録音作品CDRも最近完成した田口さんの音、跳ねたりのびたり繰り返したり、室内を広がって行く音。fleaongakのはじまり。こんな音?田口さん!またよろしくおねがいします!


 砂丘館の今にあった1畳くらいのテーブルにみっしりと並べられた、電気楽器とラッパとつまみのついたものとピアニカと玩具とほんとふえとええと●×□zzz。次はシバタ&アスナのデュオ。機材から音が出ないので、腕を組む、そして叩いてみるアスナさん。二ヤッとするシバタさん。暫し経って、音が出ました。一手、一手、ニヤニヤした、時に真剣な将棋のような演奏。せわしなく可愛らしい楽器を選ぶ、つかむ、音を出す。音だけではなく、その様子も見物でした。今年リリースされたアルバム「pocket part」の曲も、このライブも、お二人の音楽のほんの一部だと気づかされる、聴いたことのない音楽。一つ一つ楽器のスイッチを切り、いとおしげな演奏はあっという間に終わってしまいました。お二人の人柄も「pocket park」のようだ!


 お茶休憩をはさみ、最後はラジオゾンデ。今回の会場を選んだのも、ライブの行われた居間・座敷・茶の間を含め、砂丘館という建物に響くお二人の音楽が聴きたかったから。(他にも理由はあります)それぞれ、ソロでの活動・作品が充実していている津田さん、青木さん。そのソロ活動とも違った表情を見せるデュオでのライブ。ぽつりぽつりと鳴らされるギターによる即興演奏。音で空間に描かれる風景画は、ゆっくりと変わっていきます。青木さんの爪弾くメロディは不思議なメロディをしている。PAからはFM電波で室内や玄関に設置したスピーカーへ流れていて(円秀さんの案、これはとてもよかったですね)、ちょうど降り始めた雨の夜、砂丘館の玄関の外に、静かにラジオゾンデの音楽が流れていました。本当に素晴らしい演奏。この雲のような/夢のような演奏にたくさんの拍手がおこりました。(シメに何か気の利いたことを喋りたかったけど、うまく言えなかった。ごめんなさい青木さん、津田さん。)

 ご来場いただいたお客さんから帰りに「よかったです!」と何度も嬉しい言葉をもらいました。なんだかお客さんの真摯な聴き方もあり、終始心地よい雰囲気だったと思います。恥ずかしかったけれど、お話が出来てよかった。みなさん、本当に来ていただきありがとうございました!そしてスタッフのみなさん、本当におつかれさまでした。この感謝の気持ちはうまく言葉にできません。




翌朝「朝食と音楽の会」のことはまた後日。
アスナさんのHPに新潟での写真がアップされています。色々なところに行ってみたのですね、信濃川の船にも乗ったり、アスナさん。
http://d.hatena.ne.jp/aotoao/20081124

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