20120907

#5_interview


 #5 interview paper

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向かいのお屋敷に大きな椎の樹があり
その実が落ちてくるタイミングやリズムのようなものに耳を澄ませたり‥
ごくたまに、パチッという音とともにドングリが落ちてくるのですが、
それを人間が周期として感知できるような速度に置き換えた場合、
木の実が落ちるリズムがあるはずなんです。
季節の変化にしても、早送りして感じるとすれば
波のような揺らぎがあるんだろうと思います。
そういう事象にみみをすます感覚、
つまり「環境との呼応」という部分を、自分なりに模索したいと思っています。
(風景の輪郭についての質問)
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都会で感じる気配は、もちろん樹木や昆虫や鳥などの気配という意味では貧弱です。
里山のサウンドスケープほど遠近感はないですし、ハイファイではないですよね。
しかし、東京は風が強いですし、ヒートアイランドで
夏は猛暑や局地的な大雨などがあり、自然環境という意味では過酷なものですね。
ただ、節分の頃に空気が澄み切って、ふと光の感じに春を強く感じたりしますし、
そこから春になっていくにつれて夕闇の青さが引き立つように感じたりします。
初夏の夜の濃密さや秋の初めの気配‥
音だけでなく、光や匂いや、なにと特定できない気配はありますよね。
大自然に対する畏怖を感じてきた人々と同じように、
都市環境の中で、身の回りのことに反応している自分がいると感じます。
(都市/里山 サウンドスケープについての質問)
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以上はライブ当日に配布するインタビュー紙より
津田貴司さんのことばを一部抜粋したものです。
この秋に発表を予定されている新作、その描き方について
そして静けさ、サウンドスケープについての質問から構成されています。
小さな冊子ですが今回の演奏を体験する際、
よい手助けになれればと思い考案した質問集です。どうぞお楽しみに。

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津 田 貴 司 / 福 島 諭
ラ イ ブ ・ パ フ ォ ー マ ン ス & ト ー ク
「ふ た つ の 音 風 景 に 耳 を す ま す」

2012年9月8日(土曜日)
19:00開場 19:30開演 (21:00閉演予定)
会場:画廊フルムーン 新潟市中央区東堀通4-453 tel/fax.025-229-6792
参加費:1,500円 定員:30名 
ワークショップご参加の方は入場無料です/予約をおすすめいたします

ライブ予約・問い合わせ
highland_1000@nifty.com(のみの音楽舎 藤井)
ご予約の際は、お名前とご予約人数、ご連絡先を明記してください。

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