20100315

3.14号 青木隼人さん



27日の「空と余韻の音楽」に出演するラジオゾンデの一人、青木隼人さんのこと。
青木さんはソロ活動で自由学園明日館(池袋)、近江楽堂(初台)、haco(葉山)、STARNET(益子)などで、その空間/場所の響きに重点においた演奏されています。また、ライブ活動とは別に、ギャラリーなどの展示空間において、会場や作家さんのための音楽を制作しており、その日の、その空間と共存する音楽を奏でています。主に、アコースティック・ギターやクロマハープというオートハープによるゆったりとした演奏からは、「音のある静けさ」がきこえてきます。




音楽を演奏していながら、その活動フィールドから、陶芸家や画家のような佇まいさえ感じさせるのは、彼自身がデザイナーとして一線で活躍されていたり(美術同人誌「四月と十月」や、セトキョウコさんのレシピ本などのデザインを担当されています)、絵を描かれていたりするその感性によるのでしょうか。美しいCDの装丁もご自身でされています。





1 Propel(ソロ作品 guitar solo #2より)



青木さんの、作品を聴いていると、私はやかんの湯気やカーテンを思います。(そのイメージというよりも、そのような存在感として青木さんの音楽を捉えているのかもしれません。)やかんの湯気のような音の響きは、そのお湯で入れたお茶で楽しくおしゃべりする人と共にあり、カーテンのような佇まいの音は、窓際で風にゆれ、外の空気や光をやわらかに通しています。ギターの音のうしろには、その演奏された空間があり、その場所のいきいきとした空気や、ときに窓の外の音もきこえてきます。録音作品の生まれ方も、またご自身の演奏活動の大切なところに準じているようです。



昨年の11月に新津で、たねん.さんのお二人が主催した「冬の家時間 展」(とてもいい展示内容でした)で、流れていた音楽が青木さんの作品。お二人が、青木さんの音楽に「冬の印象」を感じたことから、会場の音楽としたとききました。「朝の音楽と朝食の会」という朝早くからのライブ演奏も行っている青木さんの音楽には、朝のようなすがすがしさがあります。その「朝の音楽」に「冬」とは、「なるほど、冬はつとめてなのだな」と納得(?)したことがありました。




3月27日 砂丘館 蔵では、津田貴司さんとの「ラジオゾンデ」として出演されます。空間と対話する音楽。きっとすばらしい演奏になると思います。ぜひ聴きに会場にお越しください。








青木隼人 Hayato Aoki プロフィール
ギター演奏を中心に環境と共にある音楽を続ける。演奏活動のほかにもギャラリーなどの展示空間にて会場や作家のために音楽を制作。2008年冬には「NADA ART FAIR MIAMI」(アメリカ・マイアミ)にてサウンド・インスタレーションを発表。
2007年にレーベル「grainfield」を立ち上げ、CD作品を5枚、CD-R作品を2枚リリースしている。
http://grainfield.net/aoki/




最新作「atelier」より
i
v













空と余韻の音楽 
2010 3.27 (sat)
live: sawako / ラジオゾンデ / asuna
@砂丘館 蔵(旧日本銀行新潟支店長役宅)新潟市中央区西大畑町5218-1
開場 17:30 / 開演 18:00
2,000yen ─ 小冊子「水と循環の音楽」が付きます
ご予約をお勧めします


田貴司 ワークショップ 「みみをすます in 新潟」
2010 3.28 (sun)
13:00 砂丘館集合/16:00 解散
1,500yen ─ お茶菓子、小冊子「水と循環の音楽」が付きます
定員 15名(要ご予約)





ご予約・お問い合わせは
highland_1000(a)nifty.com (のみの音楽舎/藤井)までお気軽に

0 件のコメント: